ここに活きてる!理系魂 〜山﨑誠也 編〜
足場をはじめとする仮設機材や建設資材、農業資材の開発・製造・販売・レンタルを中心に展開しているタカミヤ。これらの事業の根底を支え、現場のニーズを製品にフィードバックさせる重要なポジションが製造や開発を担う部署なのです。
そして、そこで活躍している「理系出身」の社員は、学生時代にどのようなことを学び、研究し、そして今、タカミヤの社員として日々どのようなことを行っているのか。
インタビューを通して、
タカミヤの製品開発を支える「理系魂」をご紹介します!
今回登場する理系魂の持ち主は、開発本部・建築技術室に所属する山﨑誠也さん。
日本大学、生産工学部 建築工学科を卒業。在学中は意匠設計を中心に学び、
研究室では鉄骨鉄筋コンクリートや再生コンクリートの強度試験などをしていました。
——建築を志したきっかけを教えてください。
山﨑:親が大工でして、小さい時から建物に関わる仕事をしたいなと思っていました。それで高校も大学も建築が学べるところにしたんです。
——大学では意匠設計を中心にされていたと。
山﨑:構造計算よりも自分で書いたものを形にできる意匠設計の方が好きでした。四角い建物って一番効率的な形なんですけど、それにとらわれない形の建物があったら面白いなぁって色々デザインをしていました。
——就活のとき、タカミヤにはどういった経緯で応募したんですか?
山﨑:最初は大手ゼネコンや設計事務所に絞ってたんですが、研究室の先生がタカミヤと関わりがありまして、インターンシップに行かないか?とお誘いをいただきました。設計と構造を学んでいたのですが、仮設については知らなかったので、いい機会だと思って行ってみました。
——行ってみてどうでした?
山﨑:すごくいい経験になりました!そこでブレースという制震部材を知って、地震の多い日本で役立てられたらいいなとか、設計以外の新しいことに挑戦してみたいなと思って就職を決めました。設計事務所からも内定出てたんですけどね(笑)。
——それだけ魅力を感じたんですね!現在のお仕事もブレースがメインなんですね。
山﨑:はい、「オクトブレース」という製品をメインで担当させてもらっています。必要な資料を提案したり、製造や改良のための試験や試作もします。
——インターンでやりたいと思った製品を担当できるってすごいですね。
山﨑:面接の時に希望の部署を聞かれてだいたいそれに沿った配属になりますが、ブレースの開発がしたいということまで伝えました。自分は多分珍しいパターンです。
——大学時代に学んだことで、今のお仕事に活かされているところはありますか?
山﨑:はい、制震装置であるオクトブレースは、構造計算などが必要になってくるんですけど、その時に多少なりとも力学のことが分かっていないと理解がしづらいと思います。大学でやっていたおかげで、入った当初でも上司や先輩が話している内容をなんとなく理解できたので、そういいうところでスムーズに仕事ができたと思います。あとはCADですね。
——化学系出身の方々は苦戦したとお聞きしました。
山﨑:自分も使えたのは二次元CADで、三次元CADは使えなかったんです。なので最初の3ヶ月で使えるように勉強しました。その後も、「三次元CADで使った図面をこうして二次元CADに持ってくると、細かい修正がもっと早く出来ますよ」というのを先輩に提案したりして、それまで使ってなかった二次元CADを覚えてもらったりしています。
——自主的に提案して取り入れてもらえる環境っていいですね!
山﨑:本当にそうですね。それに言われたことだけやってたんじゃ仕事にならないので、なるべく空いた時間でできることはやっておこうかなと思っていました。言われたことが何に必要なのかを考えた上でやることが大切なのかなって思いますね。「コソ練」じゃないけど、みんなが見てないところで勉強してます。負けず嫌いなんです(笑)。
——今後、大学で学んだ意匠設計を活かしたいという思いはあります?
山﨑:現状で活かせる場所はないのかな?とは思いますが・・・ブレースって似たような形が多いので、、見えるところに配置されるブレースを、構造が分かった上でデザイン出来たらいいなっていう思いはあります。
——タカミヤへの入社を希望しようとしている、
理系魂を持つみなさんにアドバイスがあればお願いします。
山﨑:理系の方は数字には強いと思いますし、商品開発の試験とかでたくさんデータを取ってまとめたり、それを突き詰めていく面白さがあるので、そういったことが好きな人だと合うと思います。それ以外にも、お客様に根本的な商品の説明をするときに、データをもとにした説明ができる理系の人は重要な存在です。数字やデータが苦手な理系の人でも、先輩がちゃんとイチから教えてくれるので大丈夫ですよ!
インターンで出会った仮設部材ブレースへの興味とやりがいを持ち続けている山崎さん。
自分自身の思考を客観的に捉えて行動に移し、想いを形に変えていっています。自分がいいと思ったものを突き詰めていくそのエネルギーの強さに「理系魂」を感じました。