過去の失敗とそこからの挽回を語る「第一回やらかした選手権!」#01
社会人になると失敗は絶対に許されない…。
会社に迷惑をかけることがあってはならない…。
失敗したら大変なことになってしまう…。
本当にそうなのでしょうか?
どんな社員でも最初の頃、失敗をやらかしてしまうことは当然あります!
失敗のない新入社員なんていないのです。
タカミヤの社員たちもみんな最初は多くの失敗、やらかしをしてきました。
それでも失敗を恐れず、チャレンジ精神を持って日々の業務の中で努力を行っているのです。
そこで、社員のみんながどのレベルで「やらかしてきた」のかを知るために、
このようなイベントを企画しました!
「第一回やらかした選手権」
今回はコロナ禍の影響もあり、オンラインツールを利用して大会を開催しました。
※撮影時のみマスクを外しています。
まずは、決勝進出者5名をご紹介します!
エントリーNo.1 大島 学
(千葉市原営業所 / 入社7年目 )
6年付き合っていた彼女と最近別れてしまい、
現在は募集中。コロナ禍でアイドル鑑賞にハマり、
癒しを得る日々。
エントリーNo.2 吉野 雅弘
(大阪支店・レンタル営業第二課 / 入社5年目 )
こちらもアイドル好き。好きが高じて取引先からの
ゴルフの誘いを丁重に断りLIVEへと向かう男。
最近、大阪支社の姉御的存在と社内結婚をして幸せ全開。
エントリーNo.3 上田 博友
(東京支店・レンタル営業第三課・橋梁チーム / 入社6年目 )
学生時代からの海外旅行好き。
ボリビアで野良犬に噛まれて狂犬病になりかけた
経験を持つ。
エントリーNo.4 次呂久 隼平
(東京支店・レンタル営業第三課・橋梁チーム / 入社4年目)
苗字の読み方は「じろく」。
石垣島出身で、親族しか同じ苗字がいないらしい。
ロックギターが趣味で、加入しているバンドは
加山雄三のコピバン。
エントリーNo.5 濱田 周
(大阪支店・レンタル営業第二課 / 入社7年目)
営業の基本から大人の世界まで教えてくれる、後輩にとって頼れる兄貴。
(こう見えて)仕事ができる男。
尊敬する人はスティーブジョブズ。
といったメンバーで「やらかしプレゼン」を進めていきます!
そして今回の司会進行は、タカミヤ社員のことなら何でも知っている人事部の小園(入社7年目・大島、浜田と同期)が担当いたします。
それでは決勝大会の様子をどうぞ!
《 エントリーNo.1 大島 学 》
大島:入社して2~3年目の時に、プラントの工場内の大きな現場を受注させてもらったんですけど、
そのプラント工場内の現場は、造りが古くて建物の図面データもない上に、
普通の工事現場とは違う『独特のルール』があったりしたんです。
小園:その、独特なルールってどんなこと?
大島:例えばトラックから荷物を降ろすのも、荷台に上がったり直接触ったりしたらダメとか、
普通の現場とは違う細かいルールがいろいろあって、
そういうところでクレームが出てたんだよね。
濱田:ややこしそうやな…。
大島:そんな状態だったので、
その場その場でお客さんと打ち合わせを繰り返しながら現場が始まったんですけど、
どんどん計画通りに進まなくなってしまいまして。
僕自身も入社してすぐだったので現場には付きっきりになれない上に、
お客さんからもめちゃくちゃ電話がかかってくるようになって、
現場には行きにくくなっちゃったりとかして…。
小園:ええ…。それでどうしたの?
大島:もう電話とか毎朝、毎時間とかで掛かってくるようになって、出荷量のミスとかも出てきて、
正直どうしていいかわからなくなっちゃって…。
…ついに電話にも出なくなりました。
濱田:ええー。それ、上司の人は怒るやろ?
大島:うちは営業所なので、東京とか大阪のようにたくさん人がいるわけではなくて、
営業は僕と上司の方と二人でやってて。
まぁ、怒られはしなかったけど、
「さすがに電話は出よう」って言われたね。
全員:それはそうやろ!!!優しいな!
大島:で、
「日々の営業活動も大切だけど、お客様に悪い印象を与えたら今後にも影響が出てしまう。営業のことは一度忘れていいから、毎日現場に行って打合せと実際の施工方法など勉強しておいで」
と言ってくれて。
最初は上司の方も一緒についてもらいながらでしたけど、
夏の暑い時期から半年間ぐらいずっと毎日営業的なことは全くせず、朝から夜終わるまで、
ほんとに毎日現場に行ってましたね。
けどそれで、最後の方はほぼクレームなどはなくなり精算までスムーズに終えることも出来たんです。
小園:営業は忘れていいって言われたんだ。
大島:そうそう。
「俺も最初の頃は同じで、ずっと現場に入って営業とかしてなかったから、大島もそうしなよ。
こっちの仕事はお前の分までやっておいてやるから」
って言ってくれまして。
小園:かっこいいな。
大島:そうなのよ。
たくさん失敗してる人がいるから、それだけ若い時の失敗も受け入れてもらえて、
自由にやらせてもらえるっていうのは、
この会社の財産じゃないかなと思うよね。
大島:ということで、この経験から学んだことは、
言われたことをすぐに対応するというスピード感ですね。
丁寧さも大切ですが、それよりも言われたことをすぐにやることが
現場の方たちには求められています。
スピードを大切にするというか、迅速な対応をしていれば、
現場の方々にもそれなりに好感を持ってもらえるというイメージはあるので。
なので、大事なことは、「丁寧な対応とスピード感」ですね。
小園:企画の意図をきちんと説明できる、
トップバッターにふさわしい発表をありがとうございました。
大島:テンプレートのように、きっちり成長が見えるエピソードです。(笑)
濱田:自分で言うな。
小園:濱ちゃんはどうだった?
濱田:1年目や2年目の後輩には、仕事の出来る出来ないよりも、
まずはレスポンスを早くしなさいということをよく言っています。
入社してすぐの時って、仕事とかそんなに出来ないに決まってるんですよ。
そもそも何をすればいいかもわからないことばかり。
だから、まずは「いま何をすべきか分かっているか、分かっていないか」だけでも
周りに早く伝えるようにして、出来るところから先にやっていこうという指導はしています。
小園:なるほど、レスポンスの良さは、やはり現場でも求められるんですね。
企画の意図を汲み取ったエピソードを披露し、トップバッターの仕事を果たした大島。
今回の記事はこんな感じで進んでいきます。
《 エントリーNo.2 吉野 雅弘 》
吉野:僕のやらかしは、
大阪のとある港に大きな物流倉庫を建てる現場だったんですけど、
そこで初めて「Iqシステム」という足場を使ってもらったんです。
小園:うちの大人気商品。
吉野:現場の鳶(とび)さんたちも使ったことがなかったので、
数の読み方(足場を組むのに必要な材料数を算出するやり方)も分からなかったんです。
で、初回の出荷から3~5回はぼくら営業で数を読んで、やり方を覚えていただいて、
それからは現場の皆さんで数を読んでくださいという流れだったんですけど。
まだ僕が営業になって数ヶ月ぐらいだったので…
見事に、初回から数を間違えるんですよ。
全員:うわぁ…(苦笑
吉野:一番最初って、『ジャッキベース』と言って足元の材料があるんです。
それを間違えるともう足場が全部組めないぐらい大事なものなんですけど。
小園:ジャキベースないのって、
車動かしたいのにタイヤない、みたいなこと?。
大島:うん。
なんなら鍵もない、みたいな。
エアコンもつけられないし何もできない状況になっちゃう、
とんでもないミス。
吉野:まあそのミスを僕がしまして、
現場が完全に止まってしまいました。
で、鳶さんから電話で怒られて、
すぐに僕は現場に謝りに行ったんです。
現場に入ったらめっちゃ怒ってる鳶さんたちがガッと座ってるんですよ、
もう30人ぐらい。
小園:30人…。
全員:うわぁぁぁ…。
吉野:とりあえず、鳶さんの中で一番偉い職長さんのところに行って、
申し訳ありませんでしたと、心から謝罪しました。
そしたらもう顔と顔がくっつきそうになるぐらい詰め寄られて、
「お前ふざけてんのか!」と怒鳴られまして。
吉野:僕も本当にごめんなさいしか言えなくて。
全員:それで、
なんとか次から気をつけますということでその場を収めてもらいました。
それからはしっかり時間をかけて数を読んだ後に
チェックを入念にするというようにしたので、ミスをなくしました。
初回のミスがあった後もジュースとか差し入れを持って現場に何度も通っていたら、
なんとか上手いこと鳶さんも落ち着いていただいて、
現場もいい感じで終わりました。
その時に学んだんです。
やっぱりやらかしてしまうと落ち込んだり、
どうしようどうしようって悩んだり、
いろんな感情が湧き出てくるんですけど、
まあそれで「死ぬことはない」と。
全員:(爆笑)
吉野:まず死ぬことないから、
気持ちを素早く切り替えていこうと。
これ以外にも色々とやらかしてはいるんですけど、
この自己流の考え方・メンタルを確立させて切り替えていますので、
皆さんも心配しないで大丈夫ですよ、
というやらかしエピソードでした。
吉野:このケースでは、理解のある方々だったので。
実際にはどつかれたりとかも何もなく、
ただこちらのミスを指摘いただいたという感じですね。
あと、実はこれ後日談があるんです。
この現場、大型台風の影響を受けまして、一面バサッと足場が倒れてしまって。
うちの場合リースでやっていますので、
「滅失」という、足場材料を破損や紛失したことによる弁償制度があるんですけれど、
それが一気に4,000万円ほど出たんです。
全員:ええ~!4,000万!
大島:もともとの受注金額は?
吉野:1,200万円ぐらいですね。
小園:それが4,000万円に。
最初にめちゃめちゃ怒られたのに、最後にそれだけ払ってもらうってすごいな(笑)
失敗からのリカバリー方法がメンタルコントロールという、驚異のセルフメディケーションを見せた吉野。この大会とは全く別の機会にも、自身のやらかしをランキング形式で社内に発表した実績も持っているこの企画の申し子でもあります。